http://twitpic.com/44wh6lhttp://edu.chunichi.co.jp/gakusei/?p=1707かわいい服でも違和感なし
キングレコード部長 三嶋章夫プロデューサー
引言回覆:
なぜ今、声優アーティストに注目が集まるのか。2009年から2年連続でNHK紅白歌合戦に出場した声優アーティストの水樹奈々さんをデビュー時から支えるキングレコード部長の三嶋章夫プロデューサーに学生スタッフが迫った。
日本で声優が広がったのは約50年前。映画会社が俳優のテレビ出演を禁じ、テレビ局が洋画や海外ドラマを数多く放送し、吹き替えが必要になったのがきっかけ。1970年代後半以降は人気アニメの登場人物を演じた声優が人気に。1990年代後半からCDを出し、積極的にライブを行う声優が現れる。
今、声優アーティストは目立つ存在だが、三嶋さんは「CDなどジャンル全体の売り上げは以前とそう変わらないのではないか」と考える。背景にCD販売全体の激減がある。日本レコード協会の統計では音楽CD生産額は1998年の5879億円をピークに減り、2010年は2220億円と4割以下に。多くの音楽が動画サイトで無料で聴ける。三嶋さんは「今は音楽にお金を払う感覚が少ない時代」とみる。
三嶋さんは学生時代、アイドル歌手のファンだったが「以前のようなアイドル歌手が今、CDを出し続けるのは難しい」と感じる。一方、声優アーティストはアニメの登場人物を通じて好きになった人が熱心にCDを買い、ライブに足を運び、ファンの中核となって支えてくれる。
声優アーティストの魅力は声。自分の年齢よりはるかに年下の登場人物も演じられる。三島さんは「ライブやグラビアでかわいい服を着てもファンは違和感が少ない」。声優はもともと裏方の存在で、ファンが「自分が支えなくては」という思いを抱きやすい。
だから、三嶋さんはファンとの絆こそが大切と強く思う。「声優アーティストは声優の活動を充実させることが大事。そうでないとファンに歌手活動を支持してもらえない」